「乾しいたけ、こう食す」-松井一代(女優)

実家ではいいことがあった日は必ず乾しいたけのばらずしでした。

ばらずし『松居一代の超(スーパー)お料理術』より
乾しいたけというと、母のばらずしを思い出します。母は料理上手で、とりわけ、乾しいたけがたっぷり入ったばらずしは十八番でした。父の好物だったので一ヵ月に2回は食卓に上りましたね。実家では競艇選手だった父がレースで勝った日や、家族の誕生日、両親の結婚記念日など何かうれしいことがあった日は、決まってばらずしでした。
私は物心ついたときから、炊事場の大きなおけに乾しいたけがプカプカ浮いているのを見ると「うちに何かいいことがあったんだな」と思っていましたね。だから私には乾しいたけ=ハッピーというイメージがあります。

 

内臓年齢25歳。一日三度のご飯は元気の源。

父は引退する64歳まで現役を42年間も貫いた競艇選手でした。競艇選手は過酷な減量と戦わなければなりません。そこで、母は質の良い安全で安心なものを食べさせたいと自ら畑を耕し、野菜や果物まで栽培していました。
そんな母を見て育ったことが食にこだわる私を作ってくれたのだと思います。家族が食べる野菜は出来る限り土壌を見せてもらっています。生産者の方の心意気もお聞きしています。毎朝夫、息子、私のお弁当作りが私の一日の始まりです。 家族が健康でいられることを願う気持ちから一食たりともおろそかにはできません。
あるテレビ番組で、『病気にならない生き方』という著書が評判の新谷弘実先生に内臓年齢を調べてもらったんです。そうしたら、私は50歳なのに、内臓年齢は25歳。赤ちゃんのようにきれいで、125歳まで生きられると言われたのです。私は肉はほとんど食べずに、ご飯や野菜、きのこなどを中心にいただいていますが、自分の食生活が間違っていないと自信が持てました。とはいっても、高3の息子はお肉大好き。そこで、ハンバーグや餃子にも乾しいたけを小さく切ってこっそりと混ぜています。

 

乾しいたけはもちろん日本産を選んでいます。

独身時代、主人はすべてが外食でした。そこで結婚はまさに主人への食育からはじまったといってもいいでしょうね。そうしたところ3年たった時「僕の体から毒が抜けたような気がする」と言ってくれました。主人の体調の変化を側で見守り、改めて食事の大切さを痛感いたしました。
体によい食材を選ぶことはとても大切です。乾しいたけも信頼できる日本産原木乾しいたけを選んでいます。

 

おあじはいかが「乾しいたけ、こう食す」より