原木栽培・菌床栽培

きのこの栽培の形態には、おおまかに次のように分類されます。
栽培方法から見ると①原木栽培 ②菌床栽培 、どのような場所で栽培するかで見ると①露地栽培 ②施設栽培 に区分されます。

原木で栽培される数少ないきのこ・・「日本産原木乾しいたけ」

原木栽培
食用の栽培きのこは、もともとは自然の中では枯れた木に生えています。
日本産の原木乾しいたけは、天然のものと同じく枯れた木(原木=げんぼく)に、しいたけ菌を植え付ける、自然の力を最高度に活かした栽培の仕方をしていて、より自然に近い栽培方法です。


菌床栽培
生しいたけの一部を除いて、他の食用きのこは、オガくずを主成分にフスマ、米ぬかなどの栄養剤と炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの添加剤を 加えた培地(菌床培地)に植菌する栽培方法です。
暖房などのエネルギーが必要で人工的な管理を行う方法です。輸入が増えている中国産しいたけも菌床栽培が主力で、原木栽培はごくわずかです。今、日本国内で流通している乾しいたけの60%以上は中国産です。

うま味、香り、歯ざわりは、日本産原木乾しいたけの特徴です

食用きのこは、生しいたけをはじめ、えのきたけ、ぶなしめじ、まいたけ、ひらたけ、なめこ、それに近頃はエリンギ、はたけしめじ等の新しいきのこも加わり数多く出回っています。しかし、それらの中で、乾しいたけの「うま味、香り、歯ざわり」は愛好家の中でも折り紙つきです。また、他の食用きのこと違い、極めて自然に近い方法で栽培を行っている日本産原木乾しいたけは、安心して召し上がっていただけます。

きのこは自然健康食品として親しまれていますが、その中で、乾しいたけ、それも日本産の原木乾しいたけは、美味しさ、安全・安心感の点で、“王様”の名に恥じない「きのこの中のきのこ」といえるでしょう。