さる2月28日(水)、東京都港区南麻布の「分とく山」において、「(一社)だしソムリエ協会」と連携し、乾しいたけに拘った“だしと料理”の会を開催しました。
当日は、総料理長の野﨑洋光氏による“生しいたけだし”と“乾しいたけだし”のティスティングで始まり、“乾しいたけのだしや食物としての歴史”等についての奥深く痛快な講話(栄養成分については当会発刊の「乾しいたけの保健的効用Book」を手にしてお話しをされた。)をお聞きした後、出席者お待ちかねの春の食材とだしをふんだんに使った会席料理をいただき、食物の風味を堪能し大変美味しく満足でした。
野﨑氏は和食界の重鎮でありTV、雑誌などで大変著名で多くの料理本も出版されていますが、福島県の田舎育ちであることから原木しいたけの栽培や美味しさを実体験されており、淡味(素材そのものが本来具えている味)を生かした料理に力を注がれておられるようです。現在、私たちが多く口にする惣菜等は外から味を加えた濃い味のものが大半になっていますが、氏の求める淡味を生かす料理は和食の骨頂といえるのではないでしょうか。
今回は43名の出席があり1階と2階満席の大盛況で、乾しいたけやだしの話で大いに盛り上がりました。また、野﨑氏の乾しいたけについての熱い話を多く聞くことができて大変有意義なイベントとなりました。ご参会の皆様、「分とく山」の皆様、ありがとうございました。