さる2月6日(水)、東京都港区南麻布の「分とく山」において、「だしソムリエStyle(旧:だしソムリエ協会)」と連携して、乾しいたけに拘った“だしと料理を味わう会”を開催しました。
総料理長の野﨑洋光氏は和食界の重鎮でありTV、雑誌などで大活躍されていますが、福島県の田舎育ちであり、“子供の頃に裏山で採ったしいたけの味は最高に旨まかった”と語る自然本来の食材にたいへん造詣が深く、素材そのものが本来具えている味を生かす料理に力を注がれているシェフです。
当日の献立は、“先附、前菜、椀、造り、煮物、焼物、食事、甘味”のフルコースをいただきましたが、「甘味」以外の全ての料理には乾しいたけが使用されており、工夫一杯(前菜の一つ「椎茸白菜煮浸し」の白菜はグリルで軽く焼き目をつけて、また、造りの椎茸は蛸と大根おろしで和え、三つ葉と大葉を添える、など)の初めて経験する心温まる味のギャラリーでした。
また、料理を食しながら、多くの薀蓄に富んだ痛快なシェフのお話し(目の前の料理のこと、和食のだしや乾しいたけの歴史、健康と食事の関係、原木栽培と環境保全など)を伺うことができ、参加された皆様も料理とお話しに堪能された様子でした。
原木乾しいたけ関係者には是非ファンになっていただきたいシェフのお一人です。